こんにちは、Kazuです。
今日は、MITメディアラボが発表した衝撃的な論文を紹介します。
タイトルは「Your Brain on ChatGPT(あなたの脳の中のChatGPT)」。
https://arxiv.org/abs/2506.08872
内容を一言で言えば
「AIを使うほど、考えなくなる脳が作られていく」というものです。
研究の概要
この研究では、大学生54人を対象に、
「エッセイをAIで書く人」と「自分の頭で書く人」を比較しました。
その結果、AIを使ったグループでは
脳の活動量(認知負荷)が32%も低下していました。
つまり、AIに考えさせるほど、自分の脳は働かなくなるということです。
短期的には「楽」「早い」ですが、長期的には思考力や記憶力が低下していく傾向が見られました。
「考える習慣」がある人だけが能力を伸ばした
興味深いのはここからです。
普段から「自分で考える癖」がある人が、
あとからAIを使った場合脳の活動が一気に高まりました。
AIから出た提案と、自分の考えを照らし合わせて判断することで、
脳全体が活発に働いたのです。
つまり、
「考える→AIで補強する」人は、AIを使うほど賢くなる。
「考えない→AIに任せる」人は、AIを使うほどバカになる。
これが今回の研究の核心です。
AIに依存する人ほど“能力が退化する”
今の時代、AIを使えば誰でも記事が書けるし、
誰でも「それっぽいビジネス」を始められます。
しかし、その多くは思考停止のコピーにすぎません。
AIに言われたことをそのまま貼り付ける。
AIが出した案をそのまま採用する。
そこに「自分の頭で考えた形跡」がない。
これを続けると、
・自分で考える力が鈍る
・新しい発想が生まれない
・学習しても定着しない
という悪循環に陥ります。
まさに“便利さの裏にある認知的負債”です。
正しいAIの使い方
AIは敵ではありません。
「自分の頭で考えたうえで、AIに補ってもらう」ことが大切です。
たとえば、
– 自分で戦略を立てて、AIで仮説を検証する
– 自分で文章を構成して、AIに添削させる
– 自分のアイデアをAIに整理させる
このように“主役はあくまで自分”であり、
AIはその「右腕」であるべきです。
今こそ、「AIを使う頭」を鍛えよう
これからの時代、AIを「使えるかどうか」ではなく、
「どう使うか」がすべてです。
AIを正しく使える人は、
・自分で考え
・戦略を練り
・収益を作り出す
一方、AIに依存する人は、
・考えない
・成長しない
・真似しかできない
AIが“差”を広げる時代。
それを決めるのは、使う人の頭の使い方です。
AIは、考える人の味方であり、考えない人の敵です。
「考えずにAIを使う」ことが一番のリスクです。
だからこそ、
・AIを正しく使いこなす力
・考える力
この2つを育てていきましょう。
