品質は本物。でも月に数十個しか売れない。AIチームが見つけた「存在の伝え方」問題

どうも、Kazuです。

沖縄の農家と直接ODM(製造委託)契約を結んでいる。
Amazon物販で月商100〜300万円

仕入れルートも実績もある。
品質にもこだわっている。

でも、主力に育てたい乾燥梅は月に数十個しか売れていなかった

今回の公開実演企画 第8弾は、そういう話です。

※ 第3弾はAさん(金融教育・投資相談業)の案件でしたが、調査内容に金融業界の規制やリスク分析が含まれるため、コミュニティ限定の公開としています。ブログでの公開は第2弾(民泊・レンタルスペース)に続き、第4弾から順次公開しています。


Koさんの状況

Koさんは沖縄の名産品をAmazonで販売している方です。
複数の沖縄の農家・製造元と直接ODM(製造委託)契約を持っていて、
月商100〜300万円

仕入れルートと販売実績はある。

ただ、主力に育てたい商品がひとつある。
沖縄産の乾燥梅です。

品質にこだわっている。沖縄産。種なし。個包装。無添加。
でも、月に売れるのは数十個。30〜50個程度

ODM事業全体は回っている。
でも、一番力を入れたい商品だけ伸びない

Koさん自身もその原因がわかっていなかった。
「もっと広告を回せばいいのか」
「もっと価格を下げるべきなのか」
答えが見えないまま手が止まっている状態でした


21名のAIエージェントチームが動いた

僕はKoさんの依頼に対して、21名のAIエージェントチームを編成しました。
5つのフェーズに分けて実行しています。

フェーズ1(6名)— 市場調査・成功事例

Amazonの乾燥梅カテゴリの市場規模調査担当。
マルチチャネルEC市場のリサーチ担当。
競合10商品の比較分析担当。
地方名産品ECの成功事例研究担当。
食品ブランドのSNS成功パターン分析担当。
購入者の行動・心理の分析担当。

6名が、市場と競合の全体像を同時に調べます。

フェーズ2(5名)— 商品ページ・EC多チャネル最適化

Amazon商品ページの改善パッケージ担当。
商品画像7枚の撮影ディレクション担当。
楽天市場の商品ページ設計担当。
D2C(自社EC直販)の戦略設計担当。
マルチチャネル販売戦略の統合設計担当。

「Amazon以外のチャネルも含めて、商品の見せ方を全部設計する」フェーズです。

フェーズ3(4名)— SNS・コンテンツ

Instagram戦略担当。
X(旧Twitter)・TikTok戦略担当。
note発信戦略担当。
90日分のコンテンツカレンダー担当。

SNSゼロの状態から、何を・いつ・どう発信するかを全部決めます。

フェーズ4(3名)— ブランディング・広告

ブランド設計担当。
商品ラインナップ拡張戦略担当。
統合広告戦略担当。

「沖縄名産ブランド」として指名買いされる状態を設計します。

フェーズ5(3名)— 統合

全21名の成果物を統合して、矛盾や抜け漏れを修正。
総合戦略レポート、90日行動計画、収益シミュレーションにまとめて納品。


見つかった核心的な問題

チームがまずやったのは、「なぜ品質の高い商品が売れないのか」の特定でした。

結論から言うと、問題は商品じゃなかった

競合10商品を調べた結果、最初の発見がありました。

「沖縄産」「種なし」「個包装」「健康訴求」。
この4つが全部揃っている乾燥梅が、Amazon上にほぼ存在しない

市場の王者はスッパイマン(上間菓子店)。レビュー500件超。
でもスッパイマンは「種あり」が主流で、
A+コンテンツ(ブランド紹介ページ)もない商品がある。

Koさんの商品は、この空白地帯にぴったりハマる。
ポジションはすでにあった

問題は3つでした。

問題①:商品ページが「なぜこの梅を選ぶのか」を伝えていなかった

商品画像は白背景にパッケージの正面だけ。
タイトルと説明文にも、品質の理由が出ていない。

ODM契約で沖縄の農家と直接つながっていること。
種なしで食べやすいこと。個包装で衛生的なこと。
全部あるのに、ページ上に見えなかった

チームは商品ページの改善パッケージを作りました。
タイトル3パターン、箇条書き、A+コンテンツの原稿、
そして画像7枚の撮影ディレクション書。

メイン画像のアングルからライフスタイルカット、
産地ストーリーを伝える沖縄の風景カット、
ギフトシーンの演出まで、1枚ずつ設計しています。

問題②:販売チャネルがAmazon1本に依存していた

Amazonのアルゴリズムが変わったら。
競合が値段を下げてきたら。
それだけで売上が止まる構造でした

調べてわかったことがあります。

Yahoo!ショッピングが2026年8月末まで
初期費用・月額・ロイヤリティが全部ゼロで出店できる
PayPayユーザー6,900万人超という、まったく別の客層に届く。

ふるさと納税も空白地帯でした。
「沖縄×乾燥梅」のカテゴリは出品が少なく、
事業者のコストはほぼゼロ。

チームは12ヶ月のロードマップを作りました。
Amazon → Yahoo! → 楽天 → ふるさと納税 → 自社EC。
5つのチャネルを順番に立ち上げていく設計です。

問題③:SNS・コンテンツ発信がゼロだった

沖縄の農家とのつながり。乾燥梅の製造工程。
健康に良い食べ方。季節に合わせた楽しみ方。

全部コンテンツになるのに、何ひとつ発信されていなかった。

「沖縄産×食品」はSNSとの相性が高い。
石垣島ラー油もオリオンビールも、
最初は一人で始めた地方の小さなブランドでした。

チームはInstagram・X・TikTok・noteの
4媒体の戦略書と、90日分のコンテンツカレンダーを作りました。


チームが設計した3つの打ち手

問題の本質は「売り方」ではなく「存在の伝え方」にありました。

Koさんは「売る力」を持っている。
仕入れ交渉ができる。Amazon出品ができる。在庫管理もできる。
月商100〜300万円を回す確かな実務力がある。

足りなかったのは、その力を
「指名買い」に変える設計でした。

チームが出した答えは、3つの層を積み上げることです。

第一層:商品ページと画像の刷新
タイトル、箇条書き、A+コンテンツ、画像7枚を全部作り直す。
「ページに来た人が買う確率」を上げる。
これは今日から始められます。

第二層:チャネル分散
Yahoo! → 楽天 → ふるさと納税 → 自社EC。
12ヶ月で5チャネル体制を構築する。
各チャネルに「PayPayユーザー」「ギフト需要」「沖縄応援消費者」「定期便リピーター」と
異なる役割を与えて、客の奪い合いではなく客層の拡張にする設計です。

第三層:ブランド構築
Instagram・note・X・TikTokで「沖縄産乾燥梅の物語」を積み上げる。
すぐに売上には直結しない。
でも6ヶ月後、12ヶ月後に「指名買い」が生まれる土台になる。

この3層を12ヶ月で積み上げると、
乾燥梅を軸にしたマルチチャネル売上で
月商600〜1,000万円が射程に入る

収益シミュレーションでは、保守・標準・楽観の3パターンで
全部の数字を根拠付きで計算しています。


納品物は21点。全部公開しています。

今回の納品物を紹介します。
全資料はGoogle Driveで公開しているので、中身も見られます。

【Phase 1】市場調査・成功事例(6点)

01. Amazon市場分析レポート
乾燥梅カテゴリの市場規模、価格帯分布、季節変動パターンを分析。日本のドライフルーツ市場は年率5.6%で成長中という追い風を確認しました。

02. マルチチャネルEC市場レポート
Yahoo!ショッピング・楽天・ふるさと納税・自社ECの各チャネルの特性、手数料体系、客層の違いを調査。Yahoo!の実質無料期間を発見しました。

03. 競合10商品比較分析
スッパイマンを含む競合10商品のレビュー数・価格・訴求ポイントを比較。「沖縄産×種なし×個包装×健康訴求の空白地帯」を特定しました。

04. 地方名産品EC成功事例研究
石垣島ラー油、海ぶどう、沖縄黒糖など、地方名産品がEC(ネット通販)で成功したパターンを分解。再現可能な要素を抽出しました。

05. 食品ブランドSNS成功パターン
オリオンビールなど食品ブランドがSNSで認知を広げた事例を分析。「沖縄産×食品」がSNSと高い相性を持つ理由を構造的に整理しました。

06. 顧客インサイト分析
乾燥梅の購入者が「何を見て」「何を理由に」買うのかを分析。「沖縄産」という表記が価格正当化の感情的根拠になることを確認しました。

【Phase 2】商品ページ・EC多チャネル最適化(5点)

07. Amazon商品ページ改善パッケージ
タイトル3パターン、箇条書き改善案、A+コンテンツ原稿をそのままセラーセントラルに貼り付けられる水準で作成。空白地帯を埋めるポジショニングを反映しました。

08. 画像7枚撮影ディレクション書
メイン画像から産地ストーリーカット、ギフトシーン、ライフスタイルカットまで1枚ずつ構図・訴求ポイント・撮影条件を設計。競合の大半が「白背景のパッケージ正面だけ」の中で差をつける画像設計です。

09. 楽天商品ページ設計書
楽天市場の特性に合わせた商品ページ構成。ギフト需要・ポイント訴求・お中元シーズンを意識した設計です。

10. D2C戦略設計書
Shopifyで自社ECを構築し、定期便(サブスクリプション)を軸にしたリピーター育成の設計書。顧客データを自社で持つためのチャネルです。

11. マルチチャネル販売戦略書
5チャネルの展開順序、チャネル別価格設計、在庫管理の統合方針を1本にまとめた統合設計書。カニバリゼーション(チャネル間の客の奪い合い)を防ぐ設計にしています。

【Phase 3】SNS・コンテンツ(4点)

12. Instagram戦略書
週3投稿のテーマ設計、ハッシュタグ戦略、ストーリーズの活用法を設計。「沖縄の風景×乾燥梅」のビジュアルストーリーを軸にした運用計画です。

13. X・TikTok戦略書
Xでの情報発信とTikTokでの短尺動画を使った認知拡大の戦略。TikTok Shopの日本本格展開に合わせた準備も含めています。

14. note発信戦略書
乾燥梅の製造背景、沖縄の農家との関係、健康レシピなどをnoteで発信する計画。ECへの誘導CTAの配置設計も含めています。

15. 90日コンテンツカレンダー
Instagram・X・note・TikTokの4媒体×90日分の投稿テーマ・形式・素材リストを一覧化。「今日何を投稿すればいいか」で迷わない設計にしました。

【Phase 4】ブランディング・広告(3点)

16. ブランド設計書
ブランドコンセプト5案、ブランドカラー・フォント・トーン&マナー、ブランドストーリーの原稿。「沖縄名産ブランド」として指名買いされるための土台設計です。

17. 商品ラインナップ拡張戦略書
乾燥梅に続く第2商品(乾燥マンゴー)の投入時期と設計方針。ギフトセットやファミリーパックなどのバリエーション展開も含めています。

18. 統合広告戦略書
Amazonスポンサープロダクト広告の最適化手順、楽天RPP広告、Instagram広告の予算配分と段階的な拡大計画をまとめた広告の全体設計です。

【Phase 5】統合(3点)

19. 総合戦略レポート
全21名の成果を統合した最終戦略書。SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)から5つの戦略柱、12ヶ月のロードマップまでを1本にまとめています。

20. 90日行動計画
Day 1から90日目まで、日単位で「今日やること」を設計。Week 1は商品ページ改善、Week 2は画像撮影、Week 3からSNS開始という流れです。

21. マルチチャネル収益シミュレーション
乾燥梅の月販数十個から始めて、3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月の収益推移を保守・標準・楽観の3パターンで試算。全数字に計算根拠を明示しています。


これを外注で揃えたら、どうなるか

考えてみてください。

Amazon商品ページの改善をコンサルに頼んだら、1〜2週間。
競合10商品の比較分析を調査会社に出したら、数週間。
楽天ページの設計をEC専門家に依頼したら、2〜3週間。
画像7枚の撮影ディレクションをカメラマンと打ち合わせたら、さらに数日。
4媒体のSNS戦略を別々のコンサルに頼んだら、合計1〜2ヶ月。
ブランド設計をブランドコンサルに出したら、数週間〜1ヶ月。

合計すると、3〜6ヶ月
費用もそれぞれ数万〜数十万の積み上げになります。

エージェントチームは、これを数時間で仕上げました
21点、10,117行、617KB


納品後、Koさんがやること

ここから先は、Koさん自身の手に委ねます。
最初にやることは5つだけ。

① Amazon商品ページを書き換える
改善パッケージの原稿をセラーセントラルにそのまま貼り付ける。タイトル、箇条書き、A+コンテンツ。コピペと微調整だけで済む水準で作っています。

② 商品画像7枚を撮り直す
撮影ディレクション書に、1枚ずつの構図・アングル・訴求ポイント・撮影条件が全部書いてある。自撮りでもスマホでも始められます。

③ Yahoo!ショッピングの出店申請を今週中に出す
2026年8月末までの実質無料期間に入る。商品ページの素材はAmazonからほぼ流用できます。

④ Instagramアカウントを開設して週3投稿を始める
90日コンテンツカレンダーに、何をいつ投稿するか全部入っている。最初の投稿テーマも決まっています。

⑤ ふるさと納税の自治体問い合わせを今週中にやる
掲載まで3〜6ヶ月かかるから、申請は早いほどいい。問い合わせ文のテンプレートも納品物に入っています。

90日行動計画にDay 1からの具体的な手順が入っているので、
迷うことなく進められる設計にしています。


業界が変わっても、見つかるのは構造問題

第1弾は占い業のHさん。9点納品。
第2弾は民泊・レンタルスペースのOさん。12点納品。
第3弾は金融教育のAさん。20点納品(コミュニティ限定公開)。
第4弾はコンテンツ販売のSさん。16点納品。
第5弾は障害福祉のKさん。17点納品。
第6弾は伝統工芸ECのRさん。13点納品。
第7弾は楽天物販→ココナラ展開のMさん。19点納品。
第8弾は沖縄名産ODM × Amazon物販のKoさん。21点納品。

業界はまったく違います。

でも、チームがやったことの構造は同じでした。

市場を調べる。
競合を分解する。
ポジションを見つける。
戦略を設計する。
実行計画に落とす。

ただ、業界ごとに「見つかる問題」が違う。

占い業では「集客動線の不在」。
民泊では「月94時間の手作業」。
金融教育では「規制リスク」。
コンテンツ販売では「戦う場所そのものが間違っている」。
障害福祉では「記録業務が職員を潰す構造」。
伝統工芸ECでは「商品は証明済みなのに、届ける設計がなかった」。
楽天物販→ココナラでは「実力はある。でもその実力の売り方がなかった」。
沖縄名産ODM物販では「品質は本物。でもその存在が伝わる設計がなかった」。

これは、外からチームで入らないと見えません。
当事者は毎日やっているから、構造的な問題に気づけない

あなたの業種でも、同じことができます

📚 公開実演 全10弾の総まとめはこちら

業界が変わっても、本質は同じ。
AIエージェントチームが10業種で見つけた「構造問題」マップ

占い・民泊・金融・コンテンツ販売・障害福祉・伝統工芸・楽天・Amazon・eBayの10業種・170点超の納品物から見えた、業界を超えた共通する3つの構造問題をマップで全公開しています。

まとめ記事を読む →


追伸

今回の案件で改めて思ったことがあります。

「いい商品を作れば売れる」は、半分だけ正しい

Koさんの乾燥梅は品質に問題がなかった。
沖縄の農家との直接契約、種なし、個包装、無添加。
条件は全部揃っていた。

でも「揃っている」と「伝わっている」は、まったく別の話でした

商品ページに品質の理由が書いていなかった。
画像がパッケージの正面だけだった。
SNSで物語を発信していなかった。
Amazonだけに売り場を限定していた。

品質は最低条件です
でも、品質だけでは誰にも見つけてもらえない

品質を「存在」に変えるには、
「誰に」「どこで」「何を見せるか」の設計がいる。

あなたの商品やサービスにも、
同じことが起きているかもしれません。


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