どうも、Kazuです。
物販の在庫表を見ていると、数字は並んでいるのに、次に何を確認するか決められないことがあります。
在庫数、販売数、入荷日、仕入原価、広告費。
必要な数字が揃っているように見えても、列名や期間が違えば、同じ表の中で比べられません。
在庫CSVをAIに渡す前に、数字の意味が揃っていなければ、分析結果も確認し直すことになります。
この記事では、在庫CSVをClaude CodeやCodexへ渡すときの準備、依頼文、確認の順番を整理します。
在庫以外も含め、物販・ECでAIへ任せられる業務の全体像は、物販・EC経営者のためのAI活用で確認できます。
発注をAIに勝手に決めさせる話ではありません。AIに候補を並べてもらい、最後の発注量と実行を人が決める流れです。
在庫CSVをそのまま渡す前に揃える4項目
最初に、元データをきれいに加工しすぎる必要はありません。
ただし、AIが確認できるように、次の4つだけは分かる状態にします。
1. 商品を識別する列
SKU、商品コード、商品名など、同じ商品を追える列。
2. 数える列
現在庫、販売数、入荷数、返品数など、数字の意味が分かる列。
3. 期間を示す列
注文日、集計期間、入荷日など、いつの数字か分かる列。
4. 判断に使う前提
発注までの日数、最低発注数、販売停止の条件など。
この前提がない場合、AIに「在庫が多い商品を教えて」と依頼しても、何日分を多いとするのか決められません。
在庫分析の最初の成果物は、発注リストではなく、数字の意味と不足している情報の一覧です。
Claude Code・Codexへ渡す依頼文
分析用にコピーしたCSVを、専用のフォルダへ置きます。元ファイルや販売管理システムへ書き込まないよう、依頼文にも書きます。
このフォルダにある在庫CSVを確認してください。 元ファイル、販売管理システム、発注画面は変更しないでください。 最初に次の順番で報告してください。 1. ファイル名、行数、列名、対象期間 2. 商品を識別する列と、在庫数・販売数を示す列 3. 空欄、重複、文字化け、商品コードの形式違い 4. 数字の単位や期間が揃っていない可能性 その後、商品ごとに次を表へ整理してください。 ・現在庫 ・対象期間の販売数 ・販売数が0の場合の扱い ・入荷予定 ・不足している確認材料 発注候補を出す場合も、発注量を決定しないでください。 「続けて確認する」「発注前に追加確認する」「いったん保留」の3分類に分け、根拠を1行ずつ書いてください。 判断に必要な条件が足りない場合は、推測で埋めずに質問してください。
この依頼文の目的は、AIに発注を任せることではありません。AIの確認範囲と停止条件を先に決めることです。
AIから受け取る表は3分類にする
在庫分析の結果を、商品名のランキングだけで受け取ると、また判断が止まります。
次の3分類にしておくと、確認する順番が見えます。
| 分類 | AIが書く内容 | 人が確認すること |
|---|---|---|
| 続けて確認する | 販売と在庫の動きが条件に合う商品 | 仕入れ条件、資金、入荷予定 |
| 発注前に追加確認する | 期間や原価が不明で結論が出せない商品 | 元データ、仕入先、返品や欠品の状況 |
| いったん保留 | 販売数がなく条件判定できない商品 | 販売停止、商品情報、在庫処分の判断 |
「在庫が多いから処分」「在庫が少ないから発注」と短絡させないことが重要です。
販売速度、利益、入荷の見込み、資金の状態が揃って初めて、発注や処分を検討できます。


人が残す判断を先に書く
AIへ渡す仕事を決めるとき、最初に「任せること」だけを書くと危険です。
発注、値下げ、返品、広告予算の変更、販売停止は、数字だけでは決められないことがあります。
だから、依頼文の最後に次の停止条件を置きます。
・発注画面を開かない
・価格や広告予算を変更しない
・元データを上書きしない
・不明な条件があれば、候補を出す前に質問する
この線引きがあると、AIの分析結果を見ながら、経営者が判断に集中できます。
物販・ECのAI活用全体と、在庫以外の11業務は、「物販・EC経営者のためのAI活用」にまとめています。
最初の一手は、在庫CSVを1枚だけコピーする
最初から全商品、全期間、全販売先を渡す必要はありません。
まずは在庫CSVを1枚だけ複製し、元ファイルを変えない条件で、列名と期間を確認させます。
AIに発注を決めさせる前に、AIがどの数字を見て、どこで止まるかを確認する。
この小さな確認から、在庫、広告、売上、商品ページへ順番に広げていきます。