どうも、Kazuです。
広告レポートを見ると、クリック数、広告費、売上、注文数が並んでいます。
数字が揃っているので、広告費が高いキーワードを止めればよいように見えます。
でも、広告費だけで止めると、売上につながる前段の検索語句まで落とすことがあります。
広告の数字を見たら、商品ページ、価格、レビュー、自然検索との関係まで確認しなければいけません。
AIへ依頼するのは、「止めるキーワードを教えて」ではありません。
広告を続ける候補、止める前に確認する候補、データが足りない候補へ分けることです。
広告以外も含めた物販・ECのAI活用は、AIへ任せる業務と人が残す判断の一覧で確認できます。
広告キーワード分析で最初に見る数字
キーワードごとに、次の数字を同じ期間で揃えます。
・表示回数とクリック数
・広告費
・注文数と売上
・商品ごとの原価、手数料、送料
・広告を見た人が進んだ商品ページと検索語句
広告費が少なくても売上がなければ、改善候補になります。
広告費が大きくても、利益や新規顧客につながっているなら、単純停止の前に確認が必要です。
また、広告レポートの売上と、販売管理表の売上が同じ定義とは限りません。
数字が合っていても、比較条件がずれる3つの場所
広告レポートの数字が正しくても、比べる条件が違えば結論は変わります。AIへ分析を頼む前に、次の3点を確認します。
| 確認場所 | 起きるズレ | AIへ伝えること |
|---|---|---|
| 対象期間 | 広告費と注文を別の期間で比較する | 開始日、終了日、タイムゾーン |
| 売上の帰属 | クリック後の注文をどこまで広告売上に含めるかが違う | 広告管理画面の計上条件 |
| 変更日 | 商品ページや価格の変更前後を混ぜる | 変更日と変更内容 |
商品ページを直した直後の数字と、修正前の数字を一つにまとめると、広告とページのどちらが影響したのか分かりません。変更日は広告レポートとは別に記録しておきます。
AIが比較しやすい表を作ることより、比較してよい数字かを先に確かめることが重要です。
ブランド名を含む検索語句と、まだ商品を知らない人の検索語句も分けます。役割の違うキーワードを同じ基準だけで評価すると、入口として働いている広告を見落とすからです。
AIへ渡す広告分析の依頼文
広告キーワードのレポートを分析してください。 元ファイルと広告設定は変更しないでください。 最初に、対象期間、キーワード数、使用している金額の定義を確認してください。 広告レポートの売上と販売管理表の売上が同じ条件かも確認してください。 キーワードごとに次を整理してください。 ・表示、クリック、広告費、注文、売上 ・原価と手数料が確認できるか ・商品ページとの対応 ・データが不足している項目 結果を次の3分類にしてください。 1. 継続して観察する候補 2. 停止や変更の前に追加確認する候補 3. データが不足して判断できない候補 停止、増額、入札変更は実行しないでください。 各候補に、使用した数字と判断を保留した理由を書いてください。
この依頼で、AIは広告を操作しません。
判断材料を整理し、どこを追加で見るかを示します。
約4割のキーワードが売上につながっていなかった事例
ある広告運用の確認では、売上につながっていないキーワードが約4割あることが分かりました。
これは一つの事業で確認された個別事例であり、他の広告にも同じ割合が当てはまるという意味ではありません。
ただし、この数字だけを見て、該当キーワードをすべて停止するわけではありません。
期間、広告からの閲覧、購入までの時間、売上の帰属、商品ページの内容を確認します。
分析で見つけた数字は、施策を変える合図です。施策を変える理由そのものではありません。


広告の先まで見ると、改善場所が変わる
キーワードに注文がないとき、原因は広告とは限りません。
| 見つかった状態 | 次に見る場所 | 人が決めること |
|---|---|---|
| クリックはあるが注文がない | 商品ページ、価格、レビュー | 先にページを直すか |
| 表示はあるがクリックが少ない | 検索語句、広告文、競合表示 | 訴求を変えるか |
| 広告費と売上の定義が違う | 集計条件と計上日 | どの数字を基準にするか |
広告費を増やす前に、広告の先まで見てください。
物販・ECでAIへ任せられる業務と人が残す判断は、親記事で全体を確認できます。
広告変更の前に、キーワードを3分類する
広告管理画面を開き、キーワードごとの広告費、注文、売上を1枚の表へ出します。
そのうえで、継続、追加確認、保留に分けてください。
止めることより、止める前に何を確認するかを決めることから始めます。