どうも、Kazuです。
AIの最高の使い方は、仕事をさせることではない。
こう言うと、「文章作成や分析を任せてはいけないのか」と思うかもしれません。
そうではありません。
文章も、分析も、資料作成も、どんどん任せればいいです。
ただ、最初から仕事だけを頼もうとすると、AIはあなたが本当に解決したい問題を知らないまま動き始めます。
売上を増やしたい。
新しい商品を作りたい。
発信を増やしたい。
指示としては間違っていません。
でも、その裏には言葉になっていない事情があります。
なぜ今、売上を増やしたいのか。
何が不安なのか。
本当は何をやめたいのか。
どんな仕事なら、もっとやりたいと思えるのか。
ここまで話して、初めて本当の議論が始まります。

仕事を頼むだけでは、AIはあなたの前提を知らない
たとえば、AIにこう聞きます。
今月の売上を増やす方法を教えてください。
返ってくるのは、発信を増やす、広告を改善する、既存客へ案内する、といった答えです。
間違ってはいません。
ただ、そのままでは動けません。
AIは、今月の売上を知らない。
問い合わせ数も、成約率も、使える時間も知らない。
過去に広告で失敗した理由も、今いちばん怖いことも知りません。
答えが浅いのではなく、AIから見える問題が浅い。
僕は、ここを先に疑った方がいいと思っています。
整理できていないまま話していい
AIへ相談するとき、きれいな質問を作る必要はありません。
僕も、考えがまとまってから話しているわけではないです。
「売上がなくて不安です」
「今日の仕事は終わったけど、もっとできた気がします」
「やりたいことが多すぎて、どれから手をつけるか迷っています」
「仕事は楽しい。でも、焦りもあります」
こういう状態から、そのまま話します。
するとAIは、感情を消すのではなく、話の中に混ざっている事実と解釈を分けられます。
今日、本当に何もしていないのか。
すでに終えた仕事は何か。
売上への不安と、仕事を続けたい気持ちは同じ問題なのか。
今夜さらに働くことが、明日の成果につながるのか。
言葉にして返してもらうと、自分でも見えていなかった迷いの形が見えてきます。
AIに答えをもらう前に、自分が何に悩んでいるかを知る。
この使い方は、文章を1本速く作ること以上に、僕の仕事を変えました。
AIを、肯定するだけの相手にしない
ただし、AIとの会話には注意も必要です。
自分が欲しい答えを含んだ聞き方をすると、その方向に沿った答えが返りやすくなります。
「この商品は売れますよね」
「この企画は良いですよね」
「この訴求で間違いないですよね」
これでは、議論ではなく確認作業です。
僕は、賛成意見だけではなく、次のことも聞きます。
僕の案を肯定する必要はありません。 この案に反対するなら、どこですか。 見落としている前提はありますか。 失敗するとしたら、最初にどこで崩れますか。 今月の目標から見て、本当に今やるべきですか。
すると、思いつきを守るための会話から、判断を強くするための会話へ変わります。

議論は、今日やる3つまで落として終える
話して頭がすっきりしても、行動が変わらなければ事業は変わりません。
だから僕は、議論の最後に次の5つを出してもらいます。
1. 今日やることを3つ
2. 今日はやらないこと
3. AIに任せる準備作業
4. 自分が判断する場所
5. 終わったか確認する数字
ここまで落ちると、「もっと頑張らないと」という曖昧な焦りが、具体的な行動へ変わります。
新しい情報を探す前に、ひとつ送る。
新しい商品を考える前に、保留になっている相手へ連絡する。
投稿を増やす前に、申込までの導線を確認する。
迷いが減ると、行動量は増やしやすくなります。
根性が増えたからではなく、次にやることが見えるからです。
決めた理由と結果を、次の会話へ戻す
AIとの議論を一度きりで終わらせないために、決めたことを記録します。
何を決めたか。
なぜ決めたか。
実行したか。
数字はどう変わったか。
次は何を変えるか。
僕は、日報や作業ログ、判断履歴をAIが読める場所へ残しています。
AIが何もせず勝手に覚え続けるわけではありません。
必要な記録を残し、次の会話で見せられる状態を作ります。
すると、毎回ゼロから説明する時間が減ります。
昨日の迷い、昨日の判断、昨日の結果を踏まえて、今日の議論を始められます。
仕事を減らすだけではなく、仕事をもう一度面白くする
AIというと、作業時間を減らす話が多いです。
もちろん、それも大きな価値です。
でも、僕が感じている変化は、それだけではありません。
一つの仕事についてAIと深く議論すると、その記録が記事の種になります。
動画の台本になります。
書籍の一章になります。
新しいサービスのヒントにもなります。
以前なら、時間がないから無理だと諦めていたことも、AIと相談しながら形にしやすくなりました。
僕は日本と海外を行き来しながら仕事をしています。
場所が変わっても、事業の記録が残っていれば、昨日の続きから仕事へ戻れます。
仕事が速くなっただけではありません。次に試したいことが増え、仕事がもう一度面白くなりました。

今日、最初にAIへ話してみること
最初から完璧な指示文は要りません。
今、頭の中にあることを、そのまま話してみてください。
今から仕事の相談をします。 まだ考えは整理できていません。 まず、僕が話した内容から、 事実、感情、思い込み、決めるべきことを分けてください。 そのあとで、 1. 僕が見落としていること 2. この考えへの反対意見 3. 追加で確認すべき数字 4. 今日やることを3つ 5. 今日やらないこと を整理してください。 分からないことは推測せず、質問してください。
もちろん、AIの答えが正しいとは限りません。
重要な数字は元データで確認し、最後に決めるのは自分です。
それでも、一人で曖昧な不安を抱え続けるより、言葉にして、反対意見を受け、今日の行動まで落とす方が前へ進みやすくなります。
AIに仕事をさせる前に、AIと議論する。
その議論が深くなるほど、あとから任せる仕事も、ずれにくくなります。
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