物販の売上・広告・在庫をAIで比較する方法|数字のズレと確認候補を見つける

どうも、Kazuです。

物販では、売上が伸びていると安心しやすいです。

広告も表示されている。在庫も動いている。注文も増えている。

でも、売上表、広告表、在庫表を別々に見ていると、数字同士のつながりは見えません。

売れている商品だと思っていたのに、広告費や手数料まで含めると、確認が必要な商品だった。

反対に、売上が少なく見える商品でも、広告を使わずに利益を残している場合があります。

AIに数字を見せる目的は、すぐに良い商品と悪い商品を決めることではありません。

売上、広告、在庫を同じ条件で比べて、どこを確認すればよいかを絞ることです。

この記事では、3つの数字を比べるときの揃え方、AIへ渡す依頼、分析結果の読み方を整理します。

数字の確認を含む物販・ECのAI活用全体は、AIへ任せる12業務の一覧にまとめています。

3つの表を比べる前に揃えること

売上、広告、在庫の表は、それぞれ違う目的で作られています。

そのため、表を並べただけでは比較できません。

商品をつなぐ鍵
SKU、商品コード、ASINなど、同じ商品を識別する列。

期間
売上、広告、在庫が同じ期間で集計されているか。

数字の定義
売上が注文額なのか、返金後なのか。広告費が税込みか税抜きか。

計上のタイミング
注文日、出荷日、入金日、広告クリック日が混ざっていないか。

この4つが揃わないまま計算を進めると、数字が合わない理由をAIが推測することになります。

AIに計算をさせる前に、数字の定義を確認する作業が必要です。

AIに依頼する分析の順番

最初から利益ランキングを出させるのではなく、4段階で進めます。

  1. ファイル、列名、件数、期間を確認する
  2. 商品コードと期間をそろえて結合する
  3. 売上、広告費、在庫の差分を並べる
  4. 追加確認が必要な行だけを候補にする

AIへ渡す依頼文は、次のように書けます。

売上、広告、在庫の3種類のファイルを比較してください。
元ファイルは変更せず、分析結果は新しいファイルにまとめてください。

最初に、各ファイルについて次を一覧にしてください。
・ファイル名
・対象期間
・商品を識別する列
・金額の単位
・行数と空欄の数

次に、商品コードと期間をそろえて比較してください。
売上と広告費が同じ期間で結びつかない場合は、無理に計算せず理由を書いてください。

結果は次の3分類で整理してください。
1. 数字だけで確認できた事実
2. 元データへ戻って確認する候補
3. 判断を保留する理由

利益、広告の継続、在庫の処分、発注量は決定しないでください。
計算式、使用した列、除外した行を記載してください。

この依頼文では、AIに「正解を出して」と頼んでいません。

どの数字を使い、どこで計算を止め、どの行を人が確認するかを指定しています。

数字のズレは、利益の増減と分けて扱う

ある事業で、販売元のデータと管理表を照合したところ、年間換算で1,000万円規模の計算のズレが見つかった事例があります。

これは利益の増加額ではありません。確定した損失額でもありません。

数字の計算条件が揃っていないまま進んでいたため、元データへ戻り、やり直しと整合性の確認が必要になったという話です。

この金額は一つの事業で確認された個別事例です。AI分析を行えば、同じ規模のズレが見つかるという意味ではありません。

分析で大事なのは、大きな金額を見つけて不安を煽ることではありません。どの数字を確認し直すのかを明確にすることです。

数字のズレを事実・追加確認・保留に分ける表(サンプルデータ)

売上・広告・在庫を比較するときの確認順

分析結果から、次に見る場所を絞る

分析結果を受け取ったら、いきなり施策を変えません。

次の順で確認します。

結果 次に見る場所 人の確認
売上と在庫が合わない 返品、出荷、入荷、集計期間 どの数字を正式値にするか
広告費はあるが注文が少ない 検索語句、商品ページ、価格、レビュー 広告を止める前の追加条件
在庫が多いが販売数が不明 販売期間、商品コード、データの欠損 処分や発注を保留するか

数字が増えるほど、見る場所を減らす設計が必要です。

物販・ECでAIへ渡せる12業務と、人が残す判断は、親記事の一覧にまとめています。

まず1商品だけ、3つの表を同じ期間で切り出す

まずは一つの商品、一つの販売先、一つの期間で構いません。

売上、広告、在庫の3表をコピーし、期間と商品コードを確認してください。

数字を見ないまま改善するのは、現在地を確認せずに進むことと同じです。

AIに比べさせる前に、何を比べるかを決める。その一手から始めます。