Zoom(オンライン会議)が終わったあと、文字起こしを保存しただけになっていませんか。
長い会話には、相手の悩み、決めたこと、宿題、数字、新商品の種が入っています。しかし、全文を毎回読み返すのは大変です。
AIへ文字起こしを渡す目的は、短い要約を作ることではありません。
次回までに誰が何を確認し、次のZoomで何を提案するかを残すことです。
僕も顧客とのZoom履歴を保存し、次回確認、提案候補、記事や動画へ使える論点を整理しています。経営実務でのAI活用全体は親記事の実務例にまとめています。

要約だけでは次回に使えない
一般的な要約は、会話の流れを短くします。しかし、実務では次の情報が必要です。
- 相手が困っていること
- 確認できた事実
- 相手が話した数字
- その場で決めたこと
- こちら側の宿題
- 顧客側の宿題
- 次回確認すること
- 未確定の仮説
事実と提案を分けないと、AIの解釈が相手の発言として残ってしまいます。
先に文字起こしを整える
話者名、時刻、聞き取りミスを確認します。
金額、商品名、URL(リンク先)、日程など、判断に関わる箇所は音声や元資料と照合します。
聞き取れない部分をAIに補完させず、〔聞き取り不明〕として残します。
個人情報を分析用ファイルへ入れる必要がない場合は、名前や連絡先を匿名化します。
議事録の8項目
# Zoom議事録
## 1. 今回の目的
## 2. 確認できた事実
## 3. 相手の悩み・希望
## 4. その場で決めたこと
## 5. 顧客側の次の行動
## 6. こちら側の次の行動
## 7. 次回確認すること
## 8. 未確定・追加確認
この形で顧客ごとに保存すると、次回の準備が速くなります。

AIへ渡す依頼文
このZoom文字起こしから議事録を作成してください。
発言にある事実と、あなたの推測を混ぜないでください。
数字、固有名詞、日程は原文の該当発言を確認できる形で残してください。
顧客側の行動、私側の行動、次回確認、未確定を分けてください。
情報が見つからない項目は補完せず「記載なし」としてください。
最後に、次回Zoomの冒頭で確認する質問を3つ出してください。
次回提案は過去の履歴と比べて作る
一回分の文字起こしだけでは、変化が分かりません。
過去の議事録と今回を並べ、次を確認します。
- 前回の宿題は完了したか
- 同じ悩みを繰り返していないか
- 数字や状況はどう変わったか
- 前回の提案が実行できなかった理由は何か
- 今回初めて出た悩みは何か
次回提案は、新しいアイデアを増やすより、止まっている理由を一つ解消する方が役立つ場合があります。
記事や動画へ使うときの注意
顧客との会話には、ほかの人にも役立つ問題が含まれます。
ただし、文字起こしをそのまま公開してはいけません。
- 使用許可の範囲を確認する
- 名前、会社、商品、地域など特定情報を外す
- 数字を使う場合は原典と照合する
- 複数人の事例を一人の話にまとめない
- AIが補った言葉を本人の発言にしない
許可がない場合は、個別事例ではなく一般的な論点として扱います。
人が確認する箇所
AIが作った議事録で、人が確認するのは次です。
- 金額と割合
- 誰が行う宿題か
- 約束した期限
- 顧客の発言とAIの推測の境界
- 次回提案が契約範囲に入るか
誤った議事録を次回の前提にすると、関係と提案の両方がずれます。

今日やること
直近のZoom文字起こしを一つ選び、8項目の議事録へ変換します。
次に、前回議事録と比べ、完了、未完了、新しい問題を分けます。
最後に、次回冒頭で聞く三つの質問を作り、人が確認します。
Zoomは終わった会話ではありません。正しく残せば、次回提案、商品改善、発信へ広がる事業の記憶になります。
Claude CodeやCodexを顧客対応へ使う全体像は、経営者向けAI活用の親記事でも確認できます。
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