どうも、Kazuです。
AIに経営分析を頼みたい。
そう思って、売上表、広告レポート、注文履歴、在庫表、会計資料を一気に集め始める人がいます。
気持ちは分かります。
せっかくAIを使うなら、全部見せたくなる。
でも、最初に必要なのは大量のデータではありません。
毎週、または毎月、同じ形で出せるレポートを1つ決めることです。
AIは、前回と比べられる材料があって初めて、変化を見つけやすくなります。
今週だけPDF。
次週は画面のスクリーンショット。
翌週は数字を口頭で説明。
これでは、AI以前に比較ができません。
AIに数字を渡しても、比較できなければ分析にならない
AIは数字を読むことができます。
表の増減を探したり、異常な値を拾ったり、前回と違う場所を整理したりもできます。
ただし、元になるデータの定義が毎回変わると、答えも不安定になります。
今週の売上が税込で、先週が税抜。
今週は広告費込みで、先週は広告費を除く。
商品別の数字がある週と、全体だけの週が混ざる。
この状態で出るのは、深い分析ではなく、確認しづらい感想です。
AI分析の前に、比較できる形を固定する。
ここが、意外と抜けやすいところです。
最初の1本に向くレポートの条件
最初に選ぶレポートは、細かすぎない方が続きます。
僕なら、次の5条件で選びます。
最初のレポートに必要な5条件
1. 自分で定期的に出力できる
2. 毎回ほぼ同じ項目が入っている
3. 期間がそろっている
4. 個人情報を除いて共有できる
5. 変化したときに次の確認へつながる
「何でも入っている資料」より、「毎週同じ形で出せる資料」の方が、最初は役に立ちます。
物販、店舗、サービス業の最初のレポート例
最初に選ぶレポートは、業種で変わります。
| 事業 | 最初の候補 | 次に見る数字 |
|---|---|---|
| 物販・EC | 週次の注文・広告レポート | 商品別売上、広告費、在庫 |
| 店舗・クリニック | 予約・来店の集計 | 予約率、キャンセル、再来 |
| 講師・コンサル・制作 | 問い合わせ・相談の集計 | 相談化率、契約率、継続 |
最初から売上、広告、在庫、会計、顧客対応を全部つなげなくても大丈夫です。
まず1本のレポートで、前回との比較ができる状態を作ります。
前提が抜けると、AIの答えはずれる
ある広告レポートをAIに見せたとき、赤字候補が多く出たことがありました。
一見すると、数字に沿った答えでした。
ただ、同じキャンペーンの中に複数の商品が入っている前提が抜けていた。
商品別の利益も、外注している範囲も伝わっていなかった。
なので、AIは見えている数字だけで判断しようとしたわけです。
AIの分析ミスに見えて、実は前提とデータ形式の渡し忘れだった。
だから、レポートを固定するときは、数字だけでなく次のような前提も1枚に残します。
- この数字は何を含むのか
- 何を含まないのか
- どの期間の数字か
- 今月だけ起きている特別な事情はあるか
- 今はやらないと決めていることは何か
出してはいけない情報を、先に決める
AI分析のために、何でも共有する必要はありません。
顧客の氏名、住所、メールアドレス、診療内容、個別の相談内容。
こうした個人を特定できる情報は、最初から除きます。
必要なのは、個人ではなく傾向です。
予約が何件だったか。
どの流入元から申込が増えたか。
商品別に広告費と売上がどう変わったか。
見せる情報、伏せる情報、入れない情報を先に分ける。
この線引きがあると、AI分析を始めやすくなります。
AIに任せることと、人間が確認すること
AIに任せるのは、前回との比較、変化の抽出、データ不足の指摘、確認候補の整理です。
人間が行うのは、元データが正しいかを確認し、追加で何を見るかを決め、最終的な判断をすることです。
AIが出した答えを、そのまま決定に使う必要はありません。
むしろ、確認する場所が絞られた状態で、人間が画面を見る。
この役割分担ができると、AIはかなり使いやすくなります。
分析を始める前の5分チェックリスト
最後に、最初のレポートを選ぶ前に確認してみてください。
□ 毎週または毎月、自分で出力できる
□ 同じ期間、同じ項目で比較できる
□ 個人情報を除いて共有できる
□ 数字の意味と前提を説明できる
□ 変化したら追加で確認する場所がある
5つそろっていれば、AI分析の入口として十分です。
よくある質問
CSVとPDF、どちらがAI分析に向いていますか?
表として読み取れるCSVやExcelは比較しやすい傾向があります。
ただし、PDFでも毎回同じ形式で項目が読み取れるなら、確認材料として使える場合があります。
過去データは何か月分必要ですか?
最初は1か月分でも始められます。
3か月分あると、単発の増減と繰り返す変化を分けやすくなります。
個人情報が入ったレポートはどう扱えばよいですか?
氏名、連絡先、個別の相談内容などを除いた集計データにしてから扱います。
自社のレポートが分析対象になるか確認する
AI事業定点レポートでは、最初にサンプルレポートを確認し、同じ形式で継続分析できるかを見ます。
AIの答えをそのまま渡すのではなく、比較できるデータ、前回の変化、確認する数字を整理するサービスです。


