どうも、Kazuです。
昨日、Claude Code から X(旧Twitter)のリアルタイム検索を撃てるようにしました。
正確に言うと、Claude Code から Hermes Agent 経由で Grok(X側のAI)を呼んで、Xの今この瞬間の投稿を取得できる状態にした、ということです。
追加課金ゼロ。既存のX Premium契約だけで動きます。
この記事では、僕が実際にセットアップした全手順を、コマンドとハマりポイントを含めて共有します。
■ ClaudeとCodexだけじゃ、見えないものがあった
僕は普段、ClaudeとCodex(OpenAIのCLI)を組み合わせて使っています。
Claude → 執筆と実装の主役
Codex → 第三者目線でレビューさせる脇役
ブログ記事を書いたら、Codexに「ここ甘くない?」と独立レビューさせる。
このフローで品質が一段上がります。
ただ、両者ともに致命的な欠落がありました。
Xのリアルタイム検索ができない。
「今この瞬間、Xで何が話題になっているか」を取ってこれない。
マーケティングをやる人間にとって、これは結構な欠落です。
競合の最新投稿、業界トレンド、自分の発信への反響。
全部、見えませんでした。
■ Hermes Agent × Grok という解決策
先週、Nous Researchというところから Hermes Agent(OSSのCLI型AIエージェント)が出ました。
Claude CodeやCodexの兄弟みたいな存在で、好きなAIモデルを後ろに繋げられる仕組みです。
そこに Grok(XのAI・grok-4.3)が公式接続されました。
ありがたいのが、追加課金ゼロで動くこと。
必要なのは、すでに契約している X Premium(X側の有料プラン)だけ。
APIキーもクレカ登録もいりません。
自分のサブスクの枠内でGrokが動きます。
■ 必要なもの(前提)
セットアップを始める前に、これだけ揃えてください。
① Mac または Linux 環境(Windowsは WSL 推奨)
② X Premium 契約(月¥1,380〜・X側の有料プラン)
③ Claude Code または Codex(既に使ってる人向け・なくてもOK)
④ ターミナル操作の基本知識
X Premium 未契約の方は、ここで判断が分かれます。
月¥1,380でリアルタイムX検索が無制限になる、と考えれば安いです。
■ セットアップ手順(4ステップ)
全部で4ステップ。
所要時間は 30分〜1時間 です。
ハマっても1時間で終わります(僕は1箇所だけハマって、合計1時間半でした)。
Step 1: Hermes Agent をインストール
ターミナルで以下を実行します。
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/NousResearch/hermes-agent/main/scripts/install.sh | bash
インストール先:/Users/[ユーザー名]/.local/bin/hermes
バージョン確認:
hermes --version # v0.14.0 (2026.5.16 Foundation Release)
PATHが通っていない場合は、~/.zshrc または ~/.bashrc に export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH" を追加して、シェル再起動してください。
Step 2: xAI Grok と OAuth 接続
Hermesにモデルを設定します。
hermes model
選択肢が出てくるので、矢印キーで 「xAI Grok OAuth (SuperGrok Subscription)」 を選択 → Enter。
ブラウザが自動で開いて、auth.x.ai にリダイレクトされます。
ここで X(旧Twitter)とは別アカウントで xAI のログイン認証が必要 です。
ハマりポイント①:X と xAI は別アカウント体系
「X Premiumに入ってるんだから自動連携でしょ」と思いきや、xAI側のログイン画面が別途出ます。
X Premiumに登録したメールアドレスで xAI 側もログインしてください。
認証が成功すると、ターミナル側に「Authenticated successfully」と表示されます。
ハマりポイント②:localhost callback 失敗
ブラウザ→ターミナル間の接続(127.0.0.1のcallback)が失敗することがあります。
失敗した場合は、xAI側が「手動コードを表示」というフォールバックを出してくれるので、表示されたコードをターミナルに貼り付けてください。
Step 3: x_search ツールを有効化(最重要)
これが一番ハマりやすい場所です。
Step 2 まで終わると、Grok自体は応答するようになります。
でも、X検索だけは動きません。
「xurl authentication required」というエラーが返ってきます。
原因は、x_search ツールがデフォルトで disabled になっているから。
解決策は1コマンドだけ。
hermes tools enable x_search
これで動きます。たった1コマンド。
僕はこれを30分忘れて格闘しました。
同じところで止まる人が多いので、念のため強調しておきます。
Step 4: 動作確認
テストしてみましょう。
hermes -z "Xで『Claude Code』について最近の人気投稿を3つ集めて、投稿者・日付・反響数を教えて"
うまく動けば、実在するXユーザーの投稿が、投稿者名・日時・いいね数つきで返ってきます。
僕が試したときは、3秒で3件の投稿が取得できました。
■ Claude Code との連携
ここが本当の威力です。
Claude Code のチャット内から、Bashコマンドとして hermes を呼び出せます。
!hermes -z "Xで○○について最近の投稿を10件、ポジ/ネガ分類して"
Claude Code で原稿を書きながら、Grokに「Xの最新議論」を聞いて、返ってきた結果を踏まえて原稿に反映する。
これがターミナル1つで完結します。
■ Obsidian 知識ベースで「育てる」
セットアップだけで終わらせると、もったいない。
Hermesには、自分の文脈を覚えさせる仕組みがあります。
僕は Obsidian フォルダに /obsidian/Hermes/ を作って、3つのファイルを置きました。
① 00_README.md :フォルダの読み方
② 01_Kazu_profile.md :基本情報・事業概要
③ 03_writing_style.md :配信物のライティングルール18項目
そして ~/.hermes/SOUL.md(Hermesの人格設定ファイル)に、Obsidianの内容を自動読み込みする指示を追加。
これで Hermes は、起動するたびに僕のプロフィール・事業内容・ライティングスタイルを把握した状態で応答してくれます。
Obsidianで編集 → 次回起動から反映、という育成サイクルが回り始めます。
機密データ(クライアント実名・金額・APIキー等)は完全に除外。
これは絶対に書かないでください。
■ ハマりポイント3つ(まとめ)
今回ハマった3点を、再度まとめておきます。
① Hermes コマンドは -z フラグ必須(zero-shot)
hermes "prompt" だとサブコマンドエラーが出ます。
② X と xAI は別アカウント体系
OAuth時にxAI側のログインが別途必要です。
③ x_search はデフォルト disabled
有効化コマンド hermes tools enable x_search を絶対に忘れない。
■ 今日の気づき3つ
① AIは1社で完結しない
Claude・Codex・Grok。それぞれ得意分野がまるで違う。
組み合わせて初めて、リサーチや執筆の完成度が上がります。
② 「自分のサブスクの中で動かす」発想が強い
API課金ベースだと毎月の固定費が読めません。
でも自分が既に持ってる X Premium・ChatGPT・Claude のサブスクで全部動かせると、追加コストがゼロ。
「自分のサブスクで働く労働力」という考え方に変わります。
③ X検索ができると、リサーチの解像度が全然違う
顧問先の業界トレンド、競合の動き、自分の発信への反響。
今までGoogle検索とX手動チェックでやってたことが、コマンド1つで返ってきます。
■ ただし注意点ひとつ
このセットアップには、X側の有料プラン(X Premium)契約が前提です。
無料プランだとできません。
僕はもともとX Premiumを契約していたので、追加料金ゼロでセットアップできました。
まだXに課金していないなら、ここはトレードオフの判断になります。
■ 明日からの運用
僕は今日から、毎朝のリサーチに Grok を組み込みます。
「今日Xで話題になってるAI関連ニュース3つ」を朝イチで取ってくる。
これだけで、毎朝のニュースチェック時間が30分→3分になります。
浮いた時間は、執筆か、クライアントサポートに回す。
■ 似たような環境構築をする方へ
この記事の手順通りに進めれば、1時間以内にセットアップが終わるはずです。
もし途中で止まったら、ハマりポイント3つを見直してみてください。
たいていそこです。
AIを1社じゃなく3社の組み合わせで動かす感覚、ぜひ体験してみてください。
世界の見え方が変わります。
■ AIを事業に組み込む話を、もう少し聞いてみたい方へ
今回のようなAIの組み合わせ運用を、自分の事業にどう組み込むか。
僕は AI顧問という形で、経営者の事業設計に AIを統合する伴走をやっています。
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