どうも、Kazuです。
AIに売上の相談をしたことがある人は、多いと思います。
売上が落ちています。
利益を増やしたいです。
広告費が増えています。
在庫が多くて困っています。
こういう相談をAIに投げる。
すると、返ってくる答えはだいたい正しいです。
広告を見直しましょう。
在庫を整理しましょう。
利益率の高い商品を強化しましょう。
単価を上げましょう。
固定費を削りましょう。
間違ってはいません。
でも、読んだ瞬間にこう思うことがあります。
「それは分かっている。でも、何からやればいいのか分からない」
これは、AIが悪いというより、こちらがAIに渡している情報が足りないことが多いです。
AIに必要なのは、数字だけではなく「判断の前提」です。
「利益を100万円増やしたい」だけでは、まだ足りない
たとえば、AIにこう相談したとします。
AIへの相談例
売上が落ちています。
在庫が多いです。
広告費が増えています。
利益を100万円増やしたいです。
何をすればいいですか?
この相談に対して、AIが出す答えは、たぶんこんな感じになります。
広告の費用対効果を見直しましょう。
在庫回転率を改善しましょう。
利益率の高い商品に集中しましょう。
単価を上げましょう。
固定費を削減しましょう。
正しいです。
でも、これではまだ動きにくい。
なぜなら、AIにはこの質問の裏側が見えていないからです。
利益を100万円増やしたい理由は何か。
いつまでに必要なのか。
失敗できないお金なのか。
多少リスクを取れるのか。
在庫を減らす方が優先なのか。
利益率を上げる方が優先なのか。
広告費を増やせるのか。
新規仕入れはできるのか。
今の人手で回せるのか。
ここが違うと、打ち手も変わります。
同じ100万円でも、理由が違えば提案は変わる
同じ「利益を100万円増やしたい」でも、背景は人によって違います。
半年後に旅行へ行きたい。
来年、車を買いたい。
大切な人に何かしてあげたい。
税金や支払いに備えたい。
広告費に再投資したい。
毎月の資金繰りを安定させたい。
少し遊びに使いたい。
不安を減らしたい。
きれいな理由じゃなくてもいいです。
むしろ、そういう人間くさい理由の方が、AIにとっては判断材料になります。
たとえば、税金や支払いに備えたいなら、リスクの高い施策は避けた方がいいかもしれません。
旅行や車のように期限があるなら、いつまでにいくら必要なのかを逆算する必要があります。
広告費に再投資したいなら、短期の利益だけでなく、来月以降の集客につながる打ち手も見ます。
不安を減らしたいなら、いきなり攻めるより、固定費・在庫・キャッシュフローの安定が先かもしれません。
同じ100万円でも、目的が違えば、AIに出してほしい答えも変わるんです。
AIに渡すべきは、かっこいい相談ではない
AIに相談するとき、ついきれいにまとめようとしてしまいます。
事業を成長させたいです。
売上を最大化したいです。
利益率を改善したいです。
マーケティング戦略を考えてください。
もちろん、それでも答えは返ってきます。
でも、本当に必要なのは、もっと泥くさい情報です。
予算が少ない。
時間がない。
人手が足りない。
今月中に結果がほしい。
新規仕入れは怖い。
値下げはしたくない。
広告費はこれ以上増やせない。
今いるスタッフだけで回したい。
これは守りたい。
これはやりたくない。
こういう事情も、全部「判断の前提」です。
前提がないままAIに聞くと、AIは正論を返します。
前提まで渡すと、現実に動ける候補が返ってきやすくなります。
悪い聞き方と、動ける聞き方
もう少し具体的にします。
悪い聞き方は、こうです。
抽象的すぎる相談
売上を増やしたいです。
利益を100万円増やしたいです。
何をすればいいですか?
これだと、AIは一般論を返しやすいです。
動ける聞き方は、こうです。
前提まで渡す相談
利益を100万円増やしたいです。
理由は、半年後にまとまった支払いがあり、資金繰りに余裕を作りたいからです。
期限は6ヶ月です。
広告費はこれ以上大きく増やせません。
新規仕入れも増やしすぎたくありません。
ただし、今ある在庫の整理と、利益率の高い既存商品の強化はできます。
今の人手は増やせません。
この条件で、リスクの低い順に、今週やることを5つ出してください。
これなら、AIの答えはかなり変わります。
「売上改善しましょう」ではなく、
「まず在庫を現金化する」
「利益率の高い既存商品を優先する」
「広告費を増やす前に、無駄な配信先を切る」
「今週は新規施策ではなく、回収に寄せる」
こういう答えに近づきます。
AIに判断を丸投げしているのではありません。
AIが判断できる材料を渡しているだけです。
そのまま使える、AIへの相談テンプレート
もし今日から試すなら、この形でAIに渡してみてください。
AIへの相談テンプレート
以下の前提で、今やるべき売上改善策を出してください。
1. 増やしたい数字:
2. その数字が必要な理由:
3. 期限:
4. 現在の状況:
5. 過去に試したこと:
6. 使える予算:
7. 使える時間・人手:
8. やりたくないこと:
9. 守りたいこと:
10. 最後に人間が判断すること:
この条件で、リスクが低い順に、今週やることを5つ出してください。
それぞれについて、期待できる効果、注意点、最初の一手も書いてください。
このテンプレートに入れる内容は、きれいじゃなくて大丈夫です。
むしろ、きれいに整えすぎない方がいいです。
本音。
制約。
迷い。
不安。
やりたくないこと。
失敗したくない理由。
そういうものまで渡した方が、AIの答えは現実に近づきます。
AIに聞く前に、AIに見せる
AIに売上改善を相談すること自体は、悪くありません。
ただ、聞き方を変えないと、返ってくる答えは正論のままです。
本当に渡すべきなのは、質問文だけではありません。
なぜその数字になっているのか。
過去に何を試したのか。
今の制約は何か。
あえてやらない理由は何か。
最後に人間が決めることは何か。
ここです。
AIに聞く前に、AIに見せる。
これだけで、返ってくる答えはかなり変わります。
PS
AI顧問(あなた専用のAIを育てる伴走サービス)では、いきなりAIに答えを出させるのではなく、最初に「AIへ何を見せるか」を整理します。
売上表。
在庫表。
広告レポート。
過去の判断。
今の悩み。
やりたくないこと。
守りたいこと。
このあたりを整理してからAIに渡すと、一般論ではなく、かなり現実に近い提案が返ってきます。
AIを使っているのに、返ってくる答えが正論ばかりで止まっている。
自分の事業のどこからAIに見せればいいか分からない。
そういう方は、一度相談に来てください。


