
夜23時。届いた原稿を開いて、
「また、自分で直すのか……」と
手が止まる。
商品の説明は渡した。
前回も、同じ言い回しを直した。
でも、今回も肝心なところが違う。
修正を頼む文章を書くくらいなら、
自分で直した方が早い。
そうして、今日も仕事が終わらない。
そんな夜を、繰り返していませんか?
どうも、Kazuです。
任せたいから外注した。
楽にしたいからAIも使い始めた。
それなのに、最後は全部自分に戻ってくる。
この状態で頼む相手だけを増やすと、
あなたの「確認待ち」が増えていきます。
僕が変えたのは、相手の数よりも、
仕事の分け方と、資料の渡し方でした。
調べる担当。数字を見る担当。
作る担当。別の媒体に広げる担当。
最後に、元の資料と照らす担当。
この5つを分け、会社のルールと見本を
毎回渡すようにする。
直した理由は、次の仕事に残す。
自分が全部を直す働き方から、
仕上がりを見て、次を決める働き方へ。
今日は、仕組みを組むときの中身まで出します。
① 最初に任せる仕事を選ぶ3つの基準
② 会社のルールを残す5つのフォルダ
③ 5担当に渡す指示文
④ 入力→下書き→検品→修正の完成例
⑤ 翌日も続きから動かす日報の書き方
記事を読んで終わらせず、
あなたの仕事を1つ、実際に渡せる状態
まで進めるためのレシピです。
同じ手順を試せるフォルダと指示書も、
この記事から無料でダウンロードできます。
まずは手元で、1周させてみてください。

最初に渡す仕事は「一番大きい仕事」ではない
「AIで事業を全部自動化したい」。
気持ちは分かります。
でも、初日に渡す仕事は小さくていい。
最初の1回で確かめたいのは、
資料を渡すと使える下書きが戻り、
直した理由を次に引き継げるかです。
候補を3つ書き、この条件で1つ選ぶ
① 繰り返す仕事か
毎週の売上まとめ、商品案内、
よくある質問への返信など。
② 材料と完成見本があるか
元の数字、商品資料、過去の原稿。
「こうなれば完成」が見える仕事。
③ 出す前に、自分で確かめられるか
数字や条件を元資料と比べられ、
下書きの段階でやり直せる仕事。
たとえば「売上を伸ばして」では広すぎる。
「昨日の売上と広告費を、
いつもの1枚にまとめて」なら渡せます。
「商品案内を全部任せる」ではなく、
「この商品の案内文を1本作り、
元資料と照合する」から始める。
仕事を小さくするほど、
任せ方の良し悪しが見えるようになります。
任せる前に、今の手間を1回だけ測る
資料を探す時間、作る時間、
確認して直す時間を分けてメモします。
AIを使った後も、同じ区切りで測ります。
生成が速くても、確認に倍かかれば、
あなたの時間は戻ってきません。
「下書きが出るまで」ではなく、
「使える形になるまで」で比べる。
これが、道具を増やすだけで終わらない
最初のチェックです。
AIの前に、会社の「説明書」を1枚作る
初めて仕事を頼む相手に、
「うちの商品が売れる文章を書いて」と
一言だけ伝えたら、どうなるでしょう。
誰に売るのか。何が確認済みなのか。
どの言い方を避けたいのか。
まだ何も分かりません。
AIにも、同じ材料を渡します。
長いマニュアルは後で構いません。
まずは次の1枚からです。
商品・サービス:
届けたい相手:
相手が困っている場面:
今回、相手にしてほしいこと:
確認済みの事実と、その資料名:
使わない表現・言葉遣い:
参考にしてほしい完成見本:
最後に確認する人:
「信頼感のある文章で」だけでは、
人によって答えが変わります。
過去に採用した1本を添えると、
長さや語り口も伝えやすくなります。
5つのフォルダに、置き場所を決める

01_会社の基本ルール
会社説明1枚、商品情報、言葉遣い、
次から必ず守ってほしいこと。
02_お客様の本音・事例
よくある質問、実際の感想。
名前や連絡先が不要な仕事なら外します。
03_数字・リサーチ記録
売上表、広告の数字、競合調査。
期間・単位・確認した日も残します。
04_制作物・お手本倉庫
採用した記事、返信文、提案シート。
「この形で」と渡せる完成見本です。
05_毎日の作業ログ
できたもの、直した理由、次の一手。
明日の自分とAIへの引き継ぎです。
僕はObsidianで情報を残していますが、
まずは普通のフォルダとテキストでも
この整理はできます。
フォルダに入れただけでは、
AIが勝手に全部覚えるわけではありません。
チャットなら必要な資料を添付する。
ファイルを扱えるAIなら、
読むフォルダとファイルを指定する。
「保存する」と「次に読ませる」を
セットにすることで、
前回の手直しを次の基準に変えられます。
5人のAI専門社員に「返してほしいもの」を決める
ここでいう5人は、役割です。
有料のAIを5つ契約する、
という意味ではありません。
最初は1つのチャットで順番に進め、
検品だけ新しいチャットに分けても
試せます。

① 調査担当:事実と不明点を分ける
渡す:商品資料、公開情報、質問。
受け取る:確認できた事実、不足、出典。
② 数字担当:比較できる形にそろえる
渡す:売上・広告費などの元データ。
受け取る:同じ期間の比較表、式、不足。
③ 制作担当:資料を、使う形にする
渡す:整理した資料、会社ルール、見本。
受け取る:指定した形の下書き。
④ 展開担当:確認済みの1本を広げる
渡す:内容を確認した記事。
受け取る:LINE短文、メール、動画台本。
⑤ 検品担当:元資料へ戻って確かめる
渡す:元資料、下書き、会社ルール。
受け取る:違い、根拠、修正案。
どの担当にも共通して、
採用・送信・公開は人が決めると
最初に伝えておきます。
特に検品は、下書きだけ渡して
「合ってる?」では足りません。
元の資料も渡すから、比べられるんです。

完成例を全部見せます。商品案内1本を任せるなら
ここからは、練習用の架空商品です。
実在する商品や実績ではありません。
あえて間違いを入れ、直す流れを見ます。
STEP 1|渡す材料と、依頼票をそろえる
商品名:デスク仕切りトレー
価格:税込1,980円
サイズ:幅20×奥行12×高さ3cm
色:白・黒
発送:注文後3営業日以内
素材・耐荷重・保証:資料に記載なし
【読者】
小さな机で在宅勤務をする人。ペンや小物を置く場所を決めたい。
【依頼票】
作るもの:商品詳細を見る前の短い案内文
目的:机に置ける大きさか、自分で確認できる
形:見出し1つ+本文3段落+次の行動
使う資料:上の商品資料、会社説明1枚
合格条件:価格・寸法・発送が資料と一致。未確認の特徴を足さない
公開:せずに下書きで返す
調査担当には、事実と不足を整理させる。
数字担当には、価格と寸法、条件を
照合しやすい一覧にしてもらいます。
この例は小さいので、同じチャットで
2つの役割を順番に実行しても構いません。
利益計算の材料がないため、利益は出しません。
商品:デスク仕切りトレー
相手:小さな机で在宅勤務をする人
困りごと:ペンや小物の置き場所が決まっていない
次の行動:机の空きスペースを測り、商品詳細を見る
事実:価格・寸法・色・発送は上の商品資料を参照
言葉遣い:丁寧な「です・ます」。短い段落
使わない表現:必ず片付く、最高、未確認の素材・保証
完成見本:この下のSTEP 3を使う
最終確認:あなた自身
STEP 2|「それらしい文章」の落とし穴を見る
間違いを入れた下書きの例
「机の小物をすっきり整理できる、
デスク仕切りトレー。
税込1,980円で、翌日発送します。」
読みやすくても、「翌日発送」が違う。
元の資料は「3営業日以内」です。
ここを通すと、あとで問い合わせになります。
検品担当へは、この下書きと
元の商品資料を、一緒に渡します。
原文:翌日発送します
根拠:商品資料は「注文後3営業日以内」
修正案:注文後3営業日以内に発送します
価格:1,980円で一致
素材・耐荷重・保証:未確認。本文に追加しない
STEP 3|採用する文章は、こうなる
机の小物に、決まった置き場所を。
仕事のたびにペンや小物を探しているなら、
まずは置く場所を1つ決めてみませんか。
デスク仕切りトレーは、
幅20×奥行12×高さ3cm。
白と黒の2色、税込1,980円です。
注文後3営業日以内に発送します。
お使いの机の空きスペースを測り、
商品詳細をご確認ください。
華やかな言い回しを足す前に、
誰に、何を、どの条件で伝えるか。
そこがそろった下書きを受け取ります。
STEP 4|LINEにも広げ、修正理由を残す
展開担当に、確認後の原稿を渡します。
LINE用の完成見本は、このくらい。
幅20×奥行12cmの
「デスク仕切りトレー」をご紹介します。
白・黒の2色、税込1,980円。
注文後3営業日以内に発送します。
まずは机の空きスペースと比べてみてください。
▼ サイズと商品詳細を見る
[確認済みの商品ページURL]
リンクは本物のページを確認してから入れる。
商品条件が残っているか、短くした後も
元の資料と比べます。
そして、今回の修正を会社ルールへ。
発送の表現は、商品資料の発送条件をそのまま使う。
「早そうだから翌日」などと補わない。
資料がなければ未確認とし、人に確認する。
1本を直して終わりにしない。
「なぜ直したか」を次の仕事へ渡す。
同じ説明を何度もする状態から
抜け出すために、僕が大切にしている
部分がここです。
翌日のAIが迷わない「5行の日報」を残す

作業の最後に、AIへこう頼んでください。
① 作ったものと保存先
② 元資料と照合したこと
③ 直した箇所と、その理由
④ まだ確認できていないこと、未送信・未公開などの状態
⑤ 次にする作業を1つ
さっきの例なら、こんな日報になります。
② 価格・寸法・色・発送条件を商品資料と照合。
③ 翌日発送を3営業日以内へ修正。発送を推測しないルールを01に追記。
④ 商品URL・素材・耐荷重・保証は未確認。未送信・未公開。
⑤ 商品URLを確認し、案内文に入れる。
普通のチャットでは、返答をコピーして
該当フォルダのテキストに貼り付け、保存します。
Obsidianなら、そのフォルダ内にノートを作ります。
ファイルを扱えるAIへ保存を頼む場合も、
実際のファイルを開いて確認してください。
上の日報は、保存を確認した後の記入例です。
翌日は、この日報と01のルール、
必要な商品資料を読ませてから始める。
「昨日、どこまでやったっけ?」が
ファイルを見れば分かる。
担当のAIを変えても、続きが渡せる。
こうして残った原稿が、お手本になる。
残った修正理由が、会社の基準になる。
仕事を回すほど、次の材料が増えます。
今日の30分は、この順番で使ってみる
時間は練習の目安です。
初回は、1業務が最後まで回れば十分。
最初の5分:繰り返す仕事を3つ書き、1つ選ぶ。
次の5分:元資料と完成見本をそろえる。
次の10分:制作担当に下書きを作らせる。
次の5分:別のチャットで元資料と照合する。
最後の5分:修正・保存・5行の日報。

詰まったときは、ここだけ戻ってください
答えがふわっとしている
→ 読者と目的、完成見本を追加する。
勝手に条件を足す
→ 確認済み/未確認を分けて渡す。
長い資料の大事な部分を落とす
→ 仕事を小さくし、まず必要な事実の一覧を出させる。
確認が大変で、結局時間が増えた
→ 出力を短く絞り、合格条件を先に示す。
次の日に同じ説明へ戻ってしまう
→ 日報とルールを、開始時に読み直させる。
道具を増やす前に、
どの受け渡しで止まったかを見てください。
次に直すところが、具体的になります。
無料スターター一式を、そのまま使えます
5つのフォルダ、業務選定表、会社説明、
5担当の指示書、依頼票、検品票、日報、
ここで使った架空商品の完成例をまとめました。
中身は読み書きできるテキストです。
パソコンでZIPを開き、まずREADME(はじめに)から
進めてください。記事の指示文をコピーして
試すだけでも始められます。
まず1つ、あなたの仕事に置き換えて
下書きと検品まで回してみてください。
「AIを使った」ではなく、使える時間が増えたかを見る
実際に、AIと仕事の進め方を見直した
クライアントからも、変化が届いています。
WEBマーケティング会社・酒井さんの声
ホームページのリサーチから構築まで、
以前は1.5か月ほど。
AI導入後は1〜2日へ。
広告レポートは、4〜5日から1日へ。
「体感で、従業員2名分くらいの
仕事がなくなった感じ」と
お話しされています。
物販では、広告費をAIと一緒に見直し、
月15万円分の広告を止める判断に
つながった事例もあります。
年間換算では180万円分の見直しです。
その方の事業での事例であり、
全額が利益になるという意味ではありません。
あなたの会社なら、1周させた仕事で、
所要時間・手直しの回数・費用を
以前と比べてみてください。
AIの利用料も、人が確認する時間も含めて、
任せる意味があったかを判断する。
その結果を見て、次の1業務へ広げます。
午前中に下書きが並び、
確かめるところを見て、採用を決める。
夜に一から書き直さなくてよくなる。
空いた時間を、新しい企画や
お客様との対話に使える。
僕が作りたいのは、そんな働き方です。
この1業務を、あなたの会社の仕事の流れへつなぐ
ここまでで、1業務を渡す材料はそろいました。
一方で、実際に当てはめると
会社ごとに違うところが出てきます。
「記事より、売上集計から始めたい」
「スタッフとの引き継ぎもつなげたい」
「商品が多く、資料が散らばっている」
そこで、LINEでは
自社AIチームが仕事を進める実演動画を
無料でお渡ししています。
実際の画面で、会社の資料をAIに渡し、
日々の仕事にどう活かしているか。
次はその流れを見てください。
動画を見たあと、自社の進め方を決めたい方へ
希望する方には、Zoomでの
「自社AIチーム設計会議」もご案内しています。
最初に任せる1つの仕事と、
その資料の渡し方を一緒に決める時間です。
記事で試した下書きや、
うまくいかなかったところがあれば、
あなたの会社に当てはめる話がしやすくなります。
動画・設計会議の案内は、
年商1,000万円以上の事業者向けです。
LINEの友だち追加後、届く案内から
動画をご覧いただけます。
今日も全部を自分で直して終えるか。
1つだけ、資料と基準をそろえて渡してみるか。
次の原稿を受け取る前に、
まずは「任せ方」を1つ変えてみてください。
Kazu