どうも、Kazuです。
先週、海辺で1時間ぼーっとしてました。
マレーシアの東海岸、波の音だけが聞こえる場所で、ただスマホも触らずに座ってる。
こういう時間を取ると、頭が整理されるんですよね。
で、その場で考えてたのが、最近よくクライアントから聞く話でした。
今日は、AIの「渡し方」の話をします。
たぶん、これを読んでいる経営者の多くが、AIは触っている。
でも、事業は何も軽くなっていない。
理由は、能力でも予算でもありません。
「使っている」だけで、「渡していない」からです。
「細かく指示しなきゃ」と思ってる時点で、まだ使われている
AIを事業で動かせている経営者は、いまだ少数派です。
多くの人は、こう言います。
「毎回きちんと指示を書かないと、欲しいものが出てこないんですよ」
その気持ち、よくわかります。僕も以前は同じでした。
朝4時にExcelで在庫表を手打ちしてた頃、AIに何か頼むときは毎回プロンプトを練り込んで、お手本まで添えて、ようやく形になる。
正直、自分でやった方が早いんじゃないかと思ってました( ゚д゚ )ポカーン
でも、これだと結局あなたが考え続けないといけない。
手順を考えているのは社長です。AIはその通りに動いているだけ。
これは「道具として使っている」状態です。
そして、使っている限り、あなたの時間は1ミリも減りません。
時間が減らないから、来月も再来月も、同じ景色のままです。
プロンプトを練り込んでも、社長の手は空きません・・・
新しいツールを試しても、社長の手は空きません・・・
講座を1つ受け終わっても、社長の手は空きません・・・
変わるのは、渡したときだけです。
なぜ、触っているのに事業が軽くならないのか
新しいツールが出るたびに試す。プロンプトのコツを集める。
そうやって”詳しく”なっているのに、なぜか事業の中身は前のまま、ということが起きます。
理由はシンプルです。やっているのが、ずっと「上手な指示の出し方」だから。
それはAIの操作がうまくなる練習であって、事業を手放す練習ではないんですよ。
渡していないから、業務はずっと社長の手元に残ったまま。
だから時間も空かないし、新しいことを始める余白も生まれません。
はっきり言います。
AIを学んでいるのに現場が1ミリも変わっていないなら、それは勉強じゃなく消費です。
なぜ、多くの人が「使う」で止まるのか
理由は2つあります。
1つは、手順を細かく書いている時間に“仕事をしている感”があること。
プロンプトを工夫して、思った通りに動いたら、ちょっと嬉しい。だから続けてしまう。
でも、その”やってる感”が、いちばん危ないんです。
手は動いているのに、事業は何も軽くなっていない。
もう1つは、渡すための最初の設計が、面倒に見えること。
「何を覚えさせるか」「どの情報を見せるか」を一度だけ決める必要がある。
そこを面倒がって、毎回ゼロから指示を出す方を選んでしまう。
結果、ラクになるための設計を後回しにして、ずっと手で指示し続ける。
これが、“使う”の沼です。
抜け出すきっかけは、たいてい「渡した人を見たとき」にやってきます。
最近、ある経営者が「渡す」側に回りました
先日、僕が伴走しているある経営者の話です。
事業はそれなりの規模で動いていて、毎月、決まった業務に追われていました。
最初は、その人もAIを「課題をいくつかやってみた」くらいの段階でした。
触ってはいる。でも、自分の事業ではまだ動いていない。よくある状態です。
そこで、やり方を「使う」から「渡す」に切り替えてもらいました。
すると、数週間で、事業が目に見えて動き出しました。
いま、その人は自社のホームページや広告のレポート、営業に使う資料まで、自分でAIに作らせています。
外注に出していた制作物が、ほとんど社内で完結するようになった。
本人が、いちばん驚いていました。
以前は資料1本に半日、外注なら数日待っていたものが、いまは指示したその日のうちに上がってくる。
このスピードの落差が、いちばん効いています。
特別な才能の話ではありません。
“使う”のをやめて、”渡す”に振り切っただけです。
「渡す」と、何が変わるのか
渡す側に回ると、起きることは大きく3つです。
① 指示が「手順」から「ゴール」だけになる
「この資料を、取引先に出せる形に整理して」とゴールを渡す。
あとはAIが、何が必要かを自分で考えて、足りないものまで指摘してくる。
社長が手順を組み立てる時間が、まるごと消えます。
② 同じ仕事が「いつものやつ、お願い」で済む
一度渡し方を決めてしまえば、2回目からはほぼ指示が要りません。
毎月くり返していた作業が、声をかけるだけで上がってくる。
③ 社長が「判断」だけに戻れる
調べる、整える、作る。ここをAIに渡すと、社長の手元に残るのは判断だけになります。
実際に、ずっと気づかなかった広告の無駄が見つかって、年間で数百万円分のコストが浮いたケースもあります。
それも、社長が手を動かしてではなく、渡したAIが「ここが無駄です」と報告してきたからです。
渡すには、最初に”一度だけ”準備が要る
もちろん、いきなり全部が手から離れるわけではありません。
渡す前に、一度だけ決めることがあります。
事業の何を覚えさせるか。どのデータを見せるか。どの業務から任せるか。
ここだけは、少し腰を据えて考えます。
でも、一度それをやってしまえば、次からはずっと楽になる。
逆に言うと、ここを飛ばして「指示の上手さ」だけを磨き続けると、いつまでも使う側のままです。
うまくいく人とそうでない人を分けるのは、センスでも資金でもありません。
この”最初の準備”を一度やったかどうか。それだけです。
じゃあ、何から渡すか
最初に渡すのは、いちばん時間を取られている、毎月くり返す業務がいいです。
先月の数字を調べたり、在庫や進捗を確認したり、同じ資料を毎回作り直したり。
こういう「考えなくてもいいのに、なぜか社長がやっている作業」は、渡したときの変化を実感しやすいです。
そして一度スッキリすると、次に渡したい業務が自然と見えてきます。
プロンプトの上手さを追いかけるのは、そろそろ終わりにしていい。
一度だけ、事業を渡す準備に振り切る。
AIで事業が変わるかどうかは、結局そこで決まります。
渡した人は、来月もっと楽になります。
渡した人は、半年後に判断だけの仕事に戻れます。
渡した人は、1年後にまったく別の事業を考え始めます。
同じ1年で、ここまで差がつきます。
じゃあ、最初に何を渡すか。
ここから先は、ブログでは具体的に書けません。
事業の業種・規模・社長の時間配分が分からないと、最適解が決まらないからです。
もし「自分の事業だと、何から渡せばいいか分からない」という場合は、僕の個別相談で一緒に整理できます。
あなたの事業を見て、最初に渡す1業務を決めるところまでやります。
売り込みではありません。必要なければ「今は入れない方がいい」と正直に言います。